発達段階と子供の姿勢と運動(1歳2歳3歳)

お子様やお孫様のことで、

よく1才から2才程度の動き始めのころに、

「内股が気になる」

「よくこける」

「つま先が引っかかる」

と、相談に見えられます。

 

 

 さて、今回のテーマです。

 お腹の中から出てきた赤ちゃんには多くの「反射(とくに原始反射)」と言われるものが存在します。

 それは誰しもが持っているものなのですが、大人になるにつれ抑制され(意志による運動が優位にたち)あたかもなくなったかのように見えるのです。

 

 また、赤ちゃんが大きくなる発達段階において、前述した「意志による運動」が、粗大なものから細かいものへと、複雑さを獲得していきます。

 

 わかりやすく言えば、

  • 生まれたころは「把握反射」と言われる手に当たったものを意識にそぐわず握ります。
  • 視覚などの発達に伴い、握ることに意思が少しずつ入ってきます。(握ったものを意思で離すのは困難)
  • 握った後に、故意的に離すことが可能になってきます。
  • 指を少しずつ個別に動かすことができるようになってきます。

 こういった発達の流れは、体の全体、様々な部位で起こっています。また、そのスピードや特徴は子供により様々です。

 

 しかし、わが子が歩き出したり、走り出したりしたとき、その格好がほかの子と違ったり、特徴的だったりするとなにかしら不安に駆られることもあると思います。

 

 下に、発達学における目安の運動発達期を載せましたが、

可能になった運動の時期というのは、「なんとかその運動ができるだけのコントロールができるようになってきた時期」と考えてもらうとよいかと思います。

 

 子供からすると、

やっと、なんとかして、「立つ」「歩く」「走る」という

≪動き≫

を達成することができているんだよ。

という時期だと思ってください。

 

 発達学の目安では、だいたい4~5才である程度の粗大運動まで確立されるようになっています。

 

 そこまでの発達を優しい目で見守ってあげて、その後に気になる「癖」や「体型」「姿勢の悪さ」「特徴」があれば、そのときはぜひ一度ご相談ください☆

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月齢

粗大運動

新生児

頭は一側を向く

殿部が頭より高い

2ヶ月(8)

頭を45°挙上

3ヶ月(12)

頭を4590°挙上

4ヶ月(16)

頭を90°挙上

首のすわり

5ヶ月(20)

前腕で体重を支持

5ヶ月終わり

airplane肢位

6ヶ月(24)

両手で体重支持

寝返り

7ヶ月(28)

片手で体重支持

他方の手で物を持つ

8ヶ月(32)

 

9ヶ月(36)

後ろに這う

10ヶ月(40)

腹で這う

11ヶ月(44)

手と膝で這う

つたい歩き

13ヶ月(52)

 

14ヶ月

上手に歩く

18ヶ月

 

24ヶ月(2)

走る。階段を昇る

ボールをける

36ヶ月(3)

片足で立つ

その場でジャンプ、三輪車をこぐ

42ヶ月(3.5)

◆5秒間片足で立つ

48ヶ月(4)

片足ケンケンする

60ヶ月(5)

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